白馬大雪渓を滑る 18.5.21
単独行
昨年はこの時期、地区の役のため山スキーに行けず、今年は大雪のためGWは雪崩の心配が
あって行けずと、不完全燃焼のまま今シーズンも終わりかと考えていたところ、21日は絶好の五
月晴れになるとの予報。このチャンスを逃がしてはならない。そう思い気合を入れて3時に家を出
発し白馬村の猿倉に向かいました。
21日は天竜川の河原のゴミ拾いの環境ピクニックで、職場の同僚達もボランティア活動すると
いうのに、今回はご勘弁を。(昨年は地区の区長で河川清掃、道路の草みしり、国勢調査等々や
ったんでバチは当たらないと手前味噌的発想です。)
大雪渓下部 デブリ(雪崩跡)大雪渓中間付近
6時に猿倉到着。既に駐車場は満車状態で50m程下の除雪されてない駐車場入口に駐車し
6時半出発。猿倉からは一箇所だけスキー板を外しただけで、大雪渓途中の40度の傾斜までは
シール登行出来ました。 雪渓上には風で折れた岳樺がありましたが、心配した落石は無く、デブ
リも写真右の箇所くらいでした。
稜線間近 40度以上の登り 杓子岳(2812m)をバックに大滑降
写真左付近が一番斜度のきつい地点で、アイゼンを着け板を担いで先行者の足跡をスタッカ
ート登行で登りましたが、かなりバテました。 葱平(ねぶかたいら)と呼ばれる大雪渓の上部か
らは右方向に小雪渓が白馬山荘へとまだ続いており、途中、村営頂上宿舎で大休止を取って
腹ごしらえとしばし周りの景色に没頭しました。
稜線へ直登する山スキーヤーとボーダー 私 村営頂上宿舎にて 左が杓子岳、奥は白馬鑓ヶ岳
写真左は稜線に直登する山スキーヤーとボーダーですが、私が村営宿舎に着く頃には稜線
に出て、山スキーヤーは写真右の私の左肩上の稜線からドロップインしました。斜度40度以上
の斜面を華麗なシュプールを描いて下りて行きました。(表現としては落ちていくという感じです)
村営頂上宿舎上にて丸山(2768m)奥は立山方面 旭岳(2867m)
さらに上部へと登り、雪渓の最終地点の白馬山荘に着いたのでした。時計は13時50分。
猿倉を出発してから7時間20分も経っておりました。コースタイムでは6時間です。積雪と途中
の写真撮影を引き算すれば普通のペースだと思いますが、
でも高齢者パーティーに随分追い
越されました。スキーも上手いし、凄い熟年者達がいます。
白馬山荘と白馬岳山頂(2932m) スキー場では味わえないこの醍醐味
山頂まで往復すれば30分でしたが、行っている間に皆滑り下りてしまうとスキーヤーの写真
が撮れなくなってしまうため諦めました。 雪質はザラメで滑りやすく、ついついスピードが出てし
まいます。7時間以上かかって登った所を、スキーで下りればちょうど1時間でした。標高2800
m地点から1300mの猿倉まで距離にすれば約6.5kmです。初めて白馬大雪渓に登りました
が病み付きになりそうです。
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