白馬大雪渓大滑降  19.5.26                                                                      
                                                       単独行

                                                     TRAB ツアーランド150
                                                     フリッチディアミール
                                                     ノルディカ兼用靴
             
           昨年初めて白馬大雪渓を滑りその雄大さに魅せられ、今年も挑戦する機会を考えて
          いたところ、行事が立て込んでおりもう26日しかないと判断し、気合を入れ2時起床。
          昨晩の雨も上がり星も出ており行くしかない。家を3時前に出発し白馬を目指しました。
          梓川SAで朝食。なんと思ったのかチキンカツ定食の食券を買ってしまい、早朝から美
          味しくいただいてしまいました。猿倉へは6時前に到着。駐車場にも登山道にも雪は無
          く、スキー板をザックに取付け6時に出発しました。
          
             
             
   猿倉付近の新緑と白馬岳                 大雪渓下部 と白馬岳 

             
新緑が始まり残雪とのいい撮影ポイントがあり足を止めて撮影。猿倉を出て1時間程で
         白馬尻に到着し、 いよいよ大雪渓にかかる。 昨年はかなり上部までシール登行したので
         すが、今回は担ぎ上げることにしました。 大雪渓に入ってすぐに雪渓が口を開けその中を
         かなりの水量が音をたてて流れておりました。恐る恐るそばに行って写真を撮りましたが、
         崩れたら雪渓の暗いトンネルの中に流されて溺れるか、雪に潰されるかです。 2、3年前
         新潟県でスノーブリッジの中で写真を撮っていたカメラマンが崩れた雪渓の下敷きになっ
         て亡くなるという事故を思い出しました。

             
            
葱平(ねぶかだいら)直下の急斜面より下を見る      村営頂上宿舎 (2,800m付近)

           雪渓上には細かい石が多く、また、GWにも来たという人の話では4月28日に降った
          雪が大規模な雪崩となり大雪渓の真中に流れ、昨年よりかなり悪コンデションでした。
          小雪渓から小屋に向かう頃から強風にあおられ、氷の粒が顔に飛んできて風上を向い
          ていられない状態でした。 頂上宿舎まであと僅かの所でなかなか進まず時間を食って
           しまいました。 村営頂上宿舎にスキーとザックを置いて山頂まで行って来ようと思いま
           したが風も弱まってきたため、もうひと頑張りして白馬山荘へと向かいました。

             
                 
小雪渓を滑り降りる             登ってくるボーダー 背後は杓子岳

              白馬山荘に着きスキー板をザックから外し空身で山頂に行こうと思っていたところ、濃
          霧で視界がまったくなくなり断念。滑り
出そうにも視界が無い状態ではコース取りができ
          ず登ってきた足跡を頼るしかなかった。村営宿舎まで下るとようやく視界が開け、下から
          数パーティが登って来て注目される中を爽快に飛ばす。この気持ちよさはたまりません。
          デブリを避け白馬尻まで標高差1000m、距離にして3.5kmのロングランでした。
         
           今回は強風にやられましたが登りに6時間半かかり、昨年のシール登行よりいくらか早
          い結果となりました。雪は上部ではまだ数メートル残っており、村営宿舎に泊まりサマー
          スキーができないものかと思っております。


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