小日向山撮影登山   18.5.6
                    白馬三山の展望台(1907m)
                                          参加者 K氏(全日本山岳写真協会会員)
                                                赤羽目


        ゴールデンウィークに一度は山スキーに行こうと思っていたところですが、今年は残雪が多く、
      山スキーヤーやテレマークスキーヤーが雪崩に巻き込まれる事故が多発し、5月1日には針ノ木
      雪渓でも3人が亡くなっております。そんな状況から山スキーはもう少し経ってから行くことにして、
      今回は撮影登山にしました。 安全で展望がよく比較的短時間で行ける所を考え、2年前にもこの
      時期に行った事のある、北アルプス白馬鑓温泉へ行く途中の小日向山(おびなた)に決め、K氏を
      誘いました。

      
      今回の撮影機材
                 アサヒペンタックス6×7  55〜100mmズーム、200mm、2×テレコンバータ
                 キヤノンEOS1V       28〜135mmズーム、100〜400mmズーム
                 フジFinePixF10        コンパクトデジカメ
                 マンフロット三脚
   

          
           白馬大雪渓・白馬鑓への登山口猿倉荘      春の風物ブナの幹元の雪解け 深さ1.5m位 

        朝5時に松川インターに入り白馬八方尾根スキー場より猿倉に向かったが、猿倉の駐車場の除
       雪が大雪で間に合わず、連休中は利用出来ないという事で第5駐車場に車を止め、そこから猿倉
       までタクシーで入りました。タクシー運転手の話ではGWは登山者、山スキーヤー共に例年より全然
       少ないとの事でした。これだけ雪崩事故があればちょっと控えてしまいます。

       
          
           白馬三山のひとつ杓子岳(2812m)            双子尾根 小日向のコルは左になる

         スノーシューを持参したが下山して来た人に聞くと潜る事は無いという事で、猿倉荘に預けて、
        代わりにアイゼンを着け8時半に出発。ブナ林の中を登ること1時間で杓子岳の正面の広い雪原
        に出て、ここで数カット撮影。いよいよコルへの急登。カメラ機材が重いため、斜めに登って行くと
        谷側に振られてしまいまっすぐに直登した方が登り易く、一気に高度を稼いで行った。


          
             小日向山とコルのテント群             白馬三山の白馬鑓ヶ岳(2903m)

         小日向のコルに11時着。小日向山へは行かず、杓子岳方面へ双子尾根を登り、展望のよい
        所で昼食にした。天気もよく360度のパノラマを見ながらの焼肉は最高でした。しばらくここで撮
        影をすることにしました。沢筋のいたる所に雪崩の跡があり、雷か飛行機の爆音と間違いそうな
        雪崩の音を3回聞き、雪崩れて行くのも目の当たりにしました。写真右の杓子沢も雪崩の跡だら
        けです。2年前に来た時、上のコルからこの沢を滑り下りるスキーヤーを見ましたが、今年のこの
        状態では自殺行為でしょう。 八方尾根の唐松沢ももの凄いデブリで、この沢では雪崩の犠牲者
        が後を絶ちません。


          
            白馬鑓温泉 右下○印                 妙高、戸隠方面  双子尾根より

         白馬鑓温泉への直登ルートも途中にデブリがあり危険のようでした。2、3のパーティが向かっ
       ておりました。温泉の営業は7月頃だと思いますが、年中温泉は流れているため、その部分が解
       けているのが分かります。


          
          滑り下りて来るのを見守るテレマーカー             テレマーカー  小日向のコル下にて

         白馬鑓温泉から戻ってコルへ登り返すボーダーらを被写体にしたり、雪崩の跡(デブリ)を狙っ
       たりして14時15分まで撮影し、コルを下りました。猿倉には15時30分に着きました。
         おびなたの湯で汗を流そうとしたところ満杯のようでしたので、みみずくの湯に寄って帰路に着
       きました。
         今回は想像以上の雪の量で、雪崩の轟音と、崩れていく場面を実際に見ることが出来て、山の
       怖さをありありと見せ付けられました。

         

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