タイヤチェーン簡単取付け法
タイヤチェーンには色々な種類があります。以下がその特徴です。
@金属製のはしご形チェーン
最も一般的なチェーンで価格も最も手頃です。駆動力は強い代わりに振動が大きく、高速道、長距離
の走行では切れることがあります。また、急ブレーキ時に横滑りし易いため、改良型の亀の甲チェーン
があります。冬用タイヤに交換前の準備、スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)の補助として使う方法が良
いと思います。
A非金属製のチェーン
都会のスキーヤーがよく使っております。価格も2〜3万円します。
高速や長距離には適しております。
アイスバーンには強いですが、深い雪道の登りではタイヤと同化してしまい効果がありません。スキー
場への登りでよく立ち往生しております。 また、装着に慣れないと時間がかかり、はずした際にもかさ
ばり収納に苦労します。
タイヤチェーン早巻き法 ここでは金属製のはしご型チェーンの取り付け方を紹介します。
@ A B
左のフックが内側になる フックの方をタイヤの上に乗せる タイヤの半分くらいまで内側にチェーンを落とす
@チェーンには裏表があります。横の鎖の折り返し部分が出ている方が表です。折り返し部分をタイヤに
当てるとタイヤがパンクしたり、傷になりますから注意。写真は表側が出ております。
A最近のチェーンは内側を装着し易くするため、写真のような形状の物が多いですが、昔のチェーンは内
側、外側共 同じ形の物がありますから、内側に印をしておくか、いざという時には輪ゴム、テープ等を目
印にして下さい。チェーンの内側を左にして車軸の右側に落とします。
Bチェーンの末端がタイヤの半分くらいの位置になるまで送り込みます。
C D E
タイヤ裏側の状態 裏側に落ちたチェーンを右手で左側に投げる この状態になる
Cタイヤの裏側に落ちたチェーン
D右手でまとめて左側に出てくるよう投げる。
E左手で引っ張り出す。内側を確認する事が重要。
F G H
内側をつなぐ つなげたら裏側(内側)に送ります。 チェーンを左に送っていきます。
F内側のフックと内側の末端をつなぎます。チェーンのねじれが無い事を確認して下さい。
G内側をつないだらタイヤの裏側にやります。
H右側にチェーンが余っていますから左へ左へと送ります。スタッドレスタイヤは耳が出ていて送りにくい
ですが、右側を持ち上げて送るとスムースに送れます。
I J
チェーンが短い時の助っ人 ゴム又はスプリングを張って完了 フックは外側へ
I空気圧等でチェーンが短くてフックが留まらない時の必需品です。チェーン切れの時にも重宝します。
9個入りが760円くらいで車用品店(オートバックス等)で売られております。
Jチェーンの外側のフックも留まったら、ゴム又はスプリングでたるみを張ります。5箇所くらいを留めます。
以上の方法ですと坂道でも装着できます。外す時は平らな安全な場所で、装着の逆の手順です。
装着後の注意点
1kmくらい走って、たるみ、長さを調整しましょう。フェンダーに当たると愛車が傷付きます。
以下は私の経験から注意事項を箇条書きにしましたので参考にして下さい。
・オートマチック車はエンジンブレーキがあまり効きません。志賀高原の下りのような長い坂はチェーンを
付けた方が安全です。
・クロカン4WD(ランクル、パジェロ等)は重量があり、下りで滑ると惰力で止まらなくなってしまいます。車
間を十分に取る事が特に要求される車種です。
・ABS装着車はすぐに車が止まりません。ハンドルで衝突を避けるしかありません。前の車との車間を十
分とりましょう。
・坂の途中でチェーンを付けている車がありますが、片側通行になってしまい、後続の車が止まってしま
い発進できなくなって渋滞という事があります。早めの装着をしましょう。又坂道でのジャッキの使用は
絶対にやめましょう。
・安全な場所で急ブレーキを踏んで、どの程度滑るか試す事も必要です。
・軍手等をチェーンと一緒に携行しましょう。又、腕抜きがあれば袖口が汚れません。
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