戸倉山お花見登山    18.4.30
                    (1,167m)                               単独行

          昨年4月24日に登った遠山郷の戸倉山のアカヤシオが見事であったため、今年も行って
         来ようとカミさんを騙して連れて行こうと、1時間くらい歩くだけだからと誘ったところ「1時間も
         −!30分以内で行けるんなら」という返事。1時間でも無理なのに30分じゃあ仕方ないと諦
         め一人で出掛けました。



         
              名田熊線終点から遠山さん宅までの登り坂         遠山さん宅前で谷京峠方面と別れる

         南信濃南和田の飯島発電所より約2km名田熊地籍へと入ります。途中からコンクリート舗装
       が切れ整備されていないダート道になります。昨年よりも荒れておりました。終点からつづら折れ
       の道を20分ほど登ると遠山さんのお宅に着きます。今日はご主人が薪を割っていて驚きました。
      昨年聞いたところでは95歳でしたから現在96歳です。 奥さんが出てきて私を憶えていて下さっ
       て、帰りに寄ってやと言われ又、きのう親子連れの熊が近くに出たようだにと教えて下さいました。
       下の駐車場には先行者の車が無かったから、私一人だけなので、物音にはいつも以上に気を使
       い登りました。

  
          
                 ミツバツツジのトンネル              アカヤシオと戸倉山ピーク  小戸倉山付近

           
ミツバツツジもちょうど見頃でした。小戸倉山の稜線まで来るとアカヤシオが現れます。遠山邸
        を10時5分に出て、小戸倉山に11時10分に着きました。小戸倉山へ登る手前のコルは左に行
        かないよう注意が必要です。昨年は初めてだったため尾根に沿って天竜川側に行ってしまいまし
        た。東側に戸倉山のピークが見えますから右へ登りましょう。

          
                
山頂急登手前の馬の背                        戸倉山山頂

             
11時40分山頂到着。黄砂の影響か今日は聖岳も御岳も霞んで見えませんでした。昼食後、
         尾根に沿ってさらに北上するとアカヤシオとミツバツツジの共演が見事でした。

           
              
   山頂付近のアカヤシオ                      アカヤシオの大木
                                                                   
こた
            
山頂を後にしようとしていたらご夫婦が登って来られました。最後の急登が堪え、13時までに
        山頂に着かなかったら引き返すつもりだったとおっしゃっておりました。時計は12時20分でした。
             下りは1時間で遠山さん宅に着き、お茶をいただいて来ました。ご主人は今年6月で97歳、奥さ
        んは87歳だそうでとても元気に暮らしておられます。年末に飲料水が細くなったため、和田の息
        子さん宅で約1ヶ月過ごされたそうですが、何にもする事がなくてそれにみんな若い衆がやってく
        れて、このままではボケちまいそうだからという事で戻ったと笑って話してくれました。電話、電気
        はありますが、新聞、郵便は来ません。奥さんは家事、ご主人は畑仕事、趣味の鳥の彫刻と高齢
        でも現役生活を送っているのが長生きの秘訣のようです。また来ますと言って遠山邸を後にしまし
        た。車までの下り坂でつづら折れの箇所を数えて来たら13箇所ありました。 標高差130m余あり
        ます。ここを96歳のご主人が40kのガスボンベを動力付の台車で運び上げるのを想像すると凄い
        です。下りは危険でしょう。最初の写真のとおり危険箇所は丸木が添えられ綺麗に整備されており、
        ただただ凄いお年寄りだと驚くばかりです。

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