南八ヶ岳(横岳)に花を訪ねて H20.7.12
単独行
本州では八ヶ岳の横岳と白馬岳にしか咲かないツクモグサとウルップソウを見ようと、梅雨の
最中出かけるようになって今年で4年目になります。今年は天気具合や行事で6月行くことがで
きずようやく本日行って来れました。ツクモグサはやはり花の時期が過ぎており写真にはなりま
せんでしたが、ミヤマシオガマ、コマクサといったピンクに紫のオヤマノエンドウ、黄色鮮やかな
ミヤマキンバイ、イワベンケイ、その中に白のチョウノスケソウ、イワウメが混ざりまさに花の楽園
です。ウルップソウも横岳周辺は真っ盛りでした。稜線は涼しく、半袖ではちょっと寒いかなという
くらいでした。
夏沢峠にて 奥は硫黄岳 硫黄岳爆裂口 奥は根石岳・天狗岳
桜平の駐車場に7時半に着いたところ駐車できるスペースが殆んど無いくらい満杯で、奥の
駐車場にようやく軽が入れるだけのスペースを見つけ駐車しました。
天候の回復を待ってみん
なこの日を待っていたようです。 オーレン小屋に向かう途中にはオサバグサが苔の中に可憐
な白い花を咲かせ毎回癒されます。オーレン小屋に湧き出る有名な「オーレン強清水」で力水
を入れ、今日は硫黄岳の爆裂口を見ながら登ろうと、赤岩の頭へのコースは下りに使うことに
して夏沢峠に向かいました。オーレン小屋から硫黄岳までは80分くらいでどっちもタイムは同
じくらいです。写真右の断崖の上に登山道があり、爆裂口を左手に見ながらの登りです。爆裂
口の真下に本邦第二の高所温泉「本沢温泉」が見えました。
ウルップソウとハクサンイチゲ(白) 花の稜線(横岳付近)
硫黄岳を過ぎ横岳に向かうと硫黄岳山荘手前にコマクサの群落があり、咲き始めたところ
です。コマクサは小さな花のためたくさんあっても目立たない花ですが、近くで群落を見ると
見事です。
阿弥陀岳2,805m 主峰赤岳2,899m
横岳周辺の稜線、断崖絶壁には可憐な花が岩場に張り付き見事です。上の写真でも少
しはお分かりになれるでしょうか?
八ヶ岳は比較的登り易い山で、駐車場から稜線まで健脚な人なら2時間で登ることがで
きます。我が家を出てから硫黄岳山頂まで5時間で行くことができ、楽々日帰り圏内です。
ガソリン代が高騰し高速代、宿泊代を考えると、都会から来る登山者はお金がかかるなあ
と、つくづく思います。神戸から来たというご夫妻に稜線で会いましたが、昨晩出てこられた
とのことで、運転疲れと睡眠不足でご主人はバテバテで花を見る余裕も無いようでした。
都会人から見ればうらやましい条件の場所に住んでおります。信州人よもっと山に行きまし
ょう!そして素晴らしい自然が信州にあることを誇りに思いましょう。
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